宝塚・宙組公演「うたかたの恋」その3

辿り着いたマイヤーリンクの山荘で、ルドルフに「怖くないのか」と訊かれ「物語の最後に2人はいつまでも一緒であった、とあれば良いのです」と答えるマリーがいじらしい。
しかし、その願いは叶わない。

体面を気にする皇室はルドルフの遺体のみ引き取り、マリーはその場に打ち捨てられる。
2人の関係を支えていた人々が、マリーにせめてもの餞として花嫁衣裳を着せ、マイヤーリンクの地に葬る。
恋人同士は離れ離れに眠ることとなる。
ここで、私の涙腺崩壊。
うたかたの恋のテーマに乗せ、スモークの立ち込める白一色の世界で、白い軍服・白い花嫁衣裳の2人が踊る。
誰にも邪魔されない天上で幸福そうに微笑む2人の姿が、涙で霞む。
ここの影ソロが、なんとヨゼフ皇帝(ルドルフの父)を演じた悠未ひろさん。
最後の舞踏会で、マリーの姿を目にし「これだけの美しさがあれば、どんな将来も望めように…」との独白が印象に残ったが、この歌声もまた心に染みた。

他、目についた方々。
ルドルフの従兄弟でありながら、平民の娘を恋人に持ち、自由を謳歌するジャン・サルヴァドルに朝夏まなとさん。
その恋人ミリーに、すみれ乃麗さん。
この2人の間を流れる空気が温かく、非常に良かった。
暗転ではけて行く時、手をつないで引っ込むのだ。
細かいことだが、ジャンとミリーの関係性が垣間見えて嬉しい。
最後、2人の遺書をジャンが読み上げ「ルドルフとマリーの分も生きていこう」と誓う。

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